むし歯や歯周病は、初期の段階では、自覚症状が少ないために放置されやすく、症状が出始めると、痛みや噛む機能の障害のため勤労意欲が低下し、ひいては労働力が低下してしまいます。これでは社員や企業にとっては大きなマイナスです。
事業所単位での歯科健診は、社員の健康保持はもちろん、口臭やストレス予防のためにも大切な事業と認識されています。
“むし歯も歯周病も自分ではわからない”
成人のお口の病気はむし歯と歯周病が大半をしめています。
成人のむし歯は、歯と歯の間にできるものが多く、鏡などを使っても見つけにくいために、大きな穴があいたり、歯肉が腫れるまで気づかないことがあります。
歯周病は中年期以降に現れることの多い病気ですが、原因は青年期に作られます。硬いものを噛むと痛む、歯がぐらぐらする、歯肉がよく腫れるなどの症状がでてきてからでは治療が大変です。
むし歯も歯周病も、自覚症状がない早い時期に発見できれば、簡単な治療ですみます。
こういった特徴があるので、歯科では定期的な健診に大きな意味があり、かかりつけの歯医者さんをもって、定期的にお口のチェックを受けることが大切になってくるのです。
一般的に、健診は半年に一回ぐらいの間隔が標準ですが、人によってむし歯や歯周病のなりやすさが違いますので、かかりつけの歯医者さんに相談して、定期健診の間隔を決めることが大切でしょう。