応急処置について

急に歯が痛み出した

歯の痛みには大きく分けて歯の神経の痛み(歯髄炎)と歯の周りの痛み(歯周病や歯根膜炎)があり双方で対処が異なります。

歯の神経の痛み

水や風でしみる、鋭い感じの痛み
まず、歯磨きをして歯を清潔にしてください。もし、穴があいてるところがみえれば、穴の中に食べ物のカスなどが詰まっている場合があります。この場合そっと取り除いてみてください。乱暴にしますと神経にさわって、かえって痛みが増しますので注意してください。
うまく取れたらぬるま湯などでうがいをしてください。
痛み止めは比較的良く効きますので持ち合わせがありましたら飲んでみてください。

歯ぐきの痛み

腫れて、重たい感じの痛み
こちらの方が処置は厄介です。歯ぐきが腫れているようでしたら、余り刺激を与えると腫れがひどくなりますので、冷たい氷とか、お酒などを使用しないでください。腫れたところが熱いようでしたらぬれたタオルぐらいを当てて冷やしてください。
氷ですと少し温度が低すぎます。痛み止めは原則として効きにくい症状ですので、速やかに歯科医に連絡をとってください。

口の中やまわりの外傷

外でけがをした場合あわてないでまず傷口の状態を確認してください。
その間、血液が染み出してくるようでしたら、慌てずに。
口の周りには大きな動脈はありませんので、水にぬらしたタオルやガーゼで汚れをふき取り、なるべく傷口にあわせた小さ目のガーゼかタオルで指圧をするくらいの力でずっと押さえておいてください。

歯を抜いたあと血が止まらない

外傷と同じですが、抜いたところにしっかりとガーゼを当てて10分ほど噛んだままにしておいてください。
また、お口の中は唾液(つば)が混ざって出血が多く感じますが、実際はそれほどではありませんので、慌てずあせらずしっかりと噛んでください。また血が止まった後、うがいなどで傷口を再び開けてしまう可能性がありますので、頻繁にうがいをすることは避けましょう。

他の医院で治療した歯が痛み出した

出来ますれば処置の流れや、経過がわかるかかりつけの歯科医院でみていただくのが一番良いのですが、どうしても都合が悪く、そこに行けない場合、他の医院に相談されても結構です。ただし、この場合初診扱いとなりますので初診料から治療費がかかります。