うがいは歯みがきの補助になるだけでなく、口腔周囲の筋肉のリハビリにも役立ちます。
上体を起こしてうがいをするのが基本ですが、困難な方も多いものです。誤嚥に注意しましょう。
自分でうがいができる場合(洗口)
- 吸飲みやストローの先端を口角から入れ、うがい水を静かに含ませる。(誤嚥を防ぐために1回20~30ml)
- できるだけ口腔全体に行きわたるようにすすがせる。
- ガーグルベースを頬に密着させ、水を出させる。
- 一回ごとに頬をタオルで拭いて、数回繰りかえす。
- うがいの後は咳払いを2~3回させて咽頭部の残留水を除去し、むせや誤嚥を防止する。
自分でうがいができない場合(洗浄)
- 顔を手前に向けガーグルベースを頬に当てる。
- 吸引器のカテーテルを口腔内へ頬に沿って約5cm挿入する。
- 注射筒などに15~20ccのぬるま湯を入れて口腔内に行きわたらせ、柔らかい小さな歯ブラシなどで洗い流す。
- 注意1)吸引を併用して誤嚥がないようにする。
- 注意2)嚥下障害や意識障害が強く、気道確保ができない場合は実施しない。
口腔清拭
お口の中に傷がある場合や、洗口ができない場合食事の前や後に、巻綿子やスポンジブラシ、ガーゼで口の中を拭き取ることです。
- 左図の矢印の方向へガーゼなどで除去していく。(誤嚥を防ぐために、奥から前へ清拭する)
- 舌や口蓋も清拭することにより清涼感が増して口臭予防に役立つ。
- 清拭液はデンタルリンス(液体ハミガキ)を使用すると爽快感が得られる。その他、イソジンガーグル液やお茶なども効果的。
- 注)清拭だけでは歯垢の除去は十分とはいえない。可能な限り歯みがきすることが望ましい。